肥前セラミック研究センター ダイバーシティ推進室 サイエンス×アートイベント『有田STEAM講座』を開催
女子生徒の理系進路選択を支援するため、サイエンス×アートイベント『有田STEAM講座』を令和3年2月10日(水)佐賀大学有田キャンパスにて開催しました。
有田中学校と西有田中学校の女子生徒計21名が参加し、『STEAM教育』(科学、技術、工学、芸術、数学の5分野を組み合わせて学ぶこと)についての講義(荒木薫:佐賀大学ダイバーシティ推進室副室長)と、自然界における数学とデザインの関係についての講義及びリース作りワークショップ(本田智子:佐賀大学肥前セラミック研究センター准教授)を行いました。
本講座の目的は、AI(人工知能)などによるスマート化が予想される社会で、ますます発想や企画、問題解決といった『考えることのできる人材』が必要とされることから、文系・理系・芸術系といったこれまでの枠組みを超えた総合的な学習の一環として体験してもらうことです。
今回は、リース作りを通して植物の種の効率的な配置と「フィボナッチ数列」との関係性など身近な植物に潜む数学的な要素を紹介しました。
また、リースの飾りに用いたミョウバンの結晶の制作は、事前に肥前セラミック研究センター長矢田光徳教授の指導のもと理工学部大学院生が行ったもので、楽しい語り口でわかりやすい動画にまとめられた制作過程を全員で視聴しました。
本田准教授は、講座受講者たちへ「日頃から当たり前と思っている身の回りの出来事に注意を向ければ、そこには新しい発見が必ず見つかると思います。どうぞこれからも『面白い!不思議!』と思う気持ちを大切にしてください。」とのメッセージでこの講座を締めくくりました。