佐賀県とのコラボで佐賀大学が地域薬剤師のリカレント教育を開始! ―SAGA-Pharmacist-S Project―

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【概要】
 近年、高齢化に伴う慢性期の在宅医療だけではなく、急性期医療からの円滑な在宅医療への移行、外来がん化学療法における安心・安全な薬物療法管理が重要性を増しています。令和5年度より、佐賀県と佐賀大学医学部附属病院薬剤部による地域薬剤師のリカレント教育環境の充実化を目指すことで、地域包括ケアとがん医療に寄与できる地域薬剤師(病院+薬局薬剤師)の育成が始まります。
 具体的には、大学病院の薬剤部において佐賀県の病院・薬局薬剤師がキャリアアップする機会と研修環境を整備することで、地域のがん医療を安心・安全に管理できる地域薬剤師を育成します。また、今後薬剤師の地域偏在化がすすむことから、薬剤師のキャリア形成に向けたセミナーなど魅力あるリカレント教育を充実させることで、薬剤師の確保や佐賀県への定着を目指すものです。

〇活動の目的
SAGA-Pharmacist-S Project

1)医療人として醸成された薬剤師のプロフェッショナリズム教育の推進
 大学病院の臨床現場で活躍する優れたロールモデルの下で、地域薬剤師が専門性を極めるキャリア形成を理解し、プロフェッショナリズムの修得を目指す教育を推進。

2)地域薬剤師のキャリア形成をサポートする指導薬剤師の育成
 地域薬局や多様な医療専門職の連携により地域医療の薬物療法管理を担う地域薬剤師のキャリア形成を支援する指導薬剤師の育成

3)Generalistの力とともに専門性を持つ地域薬剤師へと成長できる教育環境を構築
 地域薬剤師が、Generalistとしての臨床能力に加え、より専門性の高い薬剤師への成長を目指すことができるよう認定資格や学会発表に向けて成長する教育環境を構築

〇期待される成果
・がん医療に強い病院薬剤師や薬局薬剤師が、佐賀県のリカレント研修により「育ち、つながる」ことで、患者さんが、安心・安全な
 がん医療とともに質の高い在宅医療を受けることが可能となります。

・佐賀県の「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の薬剤師が地域包括ケアの一端を担い、さらに地域医療を支える次世代の薬剤
 師を育成していく基盤となることが期待されます。

・薬学部のない佐賀県でありながら、大学病院の薬剤部が魅力あるリカレント教育を実施することで、地域医療に貢献したい薬剤師の
 キャリアプランを実現するための環境を提供することができるようになります。

報道発表資料

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学医学部附属病院 
 薬剤部長 教授 島ノ江 千里(しまのえ ちさと)

<取材に関するお問い合わせ先>
 佐賀大学広報室
 TEL:0952-28-8153(直通)
 E-mail:sagakoho@mail.admin.saga-u.ac.jp

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