佐賀県内高校生と佐賀大学がコラボ!高校生の血圧高値と関連する生活習慣を解明

【研究者】
代表者:佐賀大学医学部 循環器内科 特任教授/しらきクリニック 理事長 白木 綾
分担者や協力者
佐賀大学医学部 循環器内科 特定教授/准教授 田中 敦史
佐賀大学学長 野出 孝一
弘学館高校2年生5名:坂本 遥香/嶋田 理沙/岩永 夏峰/照屋 琴美/中村 朔
弘学館教員:服部 英基
日本高血圧学会ダイバーシティ委員会:広島修道大学 石田 万里
九州医療センター 荒川 仁香
久留米大学 深水 亜子
国際医療福祉大学 岸 拓弥
【研究成果の概要】
若年からの高血圧は成人での高血圧症につながりやすく、将来の脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めることが分かっています。高校生のうちに自分の血圧を知り、血圧高値なる要因を明らかにすることで、将来の健康につなげることができます。
今回は特に高校生という若年者の血圧が高値となる原因を調べるため、弘学館高校生5名が弘学館高校の健康診断データと賛同を得られた弘学館高校全生徒にアンケート調査を行い、食塩摂取量、糖・炭水化物摂取量、有酸素運動量、カフェイン摂取量、睡眠時間等の中から血圧に影響する要因を調べた、世界で初の研究です。
研究データは第46回日本高血圧学会で高校生が発表しました。その後、そのデータを元に佐賀大学循環器内科特任教授 白木 綾らが多変量解析等にて再度解析し、高校生の血圧高値に寄与する因子として、BMI高値、運動量を凌駕する多量の糖摂取、短い睡眠時間が関連していることを突き止め、成果論文はHypertension Research誌に採択されました。
【研究成果の公表媒体(論文や学会など)】
日本高血圧学会雑誌 Hypertension Research
https://www.nature.com/articles/s41440-025-02381-y
【今後の展開】
高校生における高血圧予防に睡眠不足解消、適切な体重の維持、運動量に即した糖類量の接種が望ましい可能性があるため、健康を将来にわたって守るため、的を絞った教育活動が可能となる。
【その他PRしたい特記事項】
・佐賀県の取り組み「自分の血圧を知らない高校生ZERO事業」の先行事業であった弘学館高校での発展的取り組みである。
・佐賀県内で高校と大学が協力して研究し国際的な成果を挙げた新規性のある取り組みである。
【researchmapのリンク先】
https://researchmap.jp/ShirakiAya
※会見発表資料はこちらからご確認ください。
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学医学部循環器内科
佐賀市鍋島5丁目1-1 0952-34-2364
白木 綾:nakajiay@cc.saga-u.ac.jp


