「来てみんしゃい!佐賀大学へ」企画 佐賀大学の最先端研究設備を使ってみよう
この度、佐賀大学総合分析実験センターにて、高校生を対象に、大学の研究設備に触れていただくワークショップを開催いたします。今、まさに最先端の研究現場で使われている主要な研究設備を、高校生自身が操作して、大学で行われている研究の一端を体験していただきます。
遺伝子解析コースでは、遠隔操作が出来る「全自動分注ロボット」を使ったオートメーション研究を体験します。また、昨今ニュースなどで頻繁に耳にするようになった「リアルタイムPCR」を使って遺伝子解析のポピュラーな研究手法を学び、生命科学研究への理解を深めます。
構造観察コースでは、物体表面の超微細な構造が観察できる「走査型電子顕微鏡」を使い、10万分の1ミリメートルの世界を体験します。さらに、普段、目で見ることができない物体の内部構造を、「3DマイクロX線CT」を使って、物体を壊さずに、そのままの形で立体的に透視します。観察したいものがあれば、当日持ち込みも可能で、観察した画像は印刷してプレゼントいたします。
各コースは、日頃より最先端研究設備を駆使して、本学の教育・研究を支援している技術職員等が講師として指導いたします。
高校で習う物理・化学・生物・地学の先にあるサイエンスの世界を、未来の研究者である高校生に体験していただきたいので、是非、取材・広報をお願いいたします。
【最先端研究設備体験】
対象 :高校生
参加費 :無料
定員 :各日4名程度、計16名程度
申込方法:7月19日(月)10:00~ Webにて受付 ※先着順
開催方法:感染症対策を徹底したうえで、対面実施
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、延期もしくはオンライン開催とする場合があります
対応状況については【こちら】のページを随時更新いたしますので、ご確認ください
主催 :佐賀大学
- 遺伝子解析コース
日時 :①9月20日(月)10:00~17:00
②9月23日(木)10:00~17:00
開催場所:佐賀大学 鍋島キャンパス 医学部院生研究棟 2階 2287室
講師 :総合分析実験センター 教務員 德山 由佳
技術員 森 加奈恵
- 構造観察コース
日時 :①9月20日(月)13:00~17:00
②9月23日(木)13:00~17:00
開催場所:佐賀大学 本庄キャンパス 理工学部9号館 1階 102室
講師 :総合分析実験センター 技術専門職員 新地 姉理華
技術員 真瀬田 幹生
技術員 龍田 典子
技術員 吉田 貴子
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【用語解説】
◆全自動分注ロボット
液体を一定量ずつはかり取り、吐出することを分注といいます。通常、この作業を、100、200、300回…と手作業で行いますが、全自動分注ロボットでは、この操作をプログラムに従って自動で行うことができます。大変な繰り返し作業等が効率化され、研究者を助けてくれます。
◆リアルタイムPCR
遺伝子が増える様子を文字通り「リアルタイム」に確認する装置です。PCRとは「ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)」の略で、ウイルス等の遺伝子を増幅させて検出する技術です。生命科学研究においては非常にポピュラーな遺伝子解析方法のひとつです。
◆走査型電子顕微鏡
真空中で物体表面に電子ビームを照射し、その際に物体から放出される電子を用いて撮影します。肉眼では見ることが出来ない物体表面の微細な形状を観察するために使用される装置です。
◆3DマイクロX線CT
レントゲンなどに使われているX線を照射して、物体を破壊せずに内部を観察することができる装置です。物質によってX線を吸収する程度が異なるので、画像に濃淡が表れ、内部構造を観察することが出来ます。医療用の装置もあり、体内の出血や骨折の確認などに利用されています。
◆技術職員
技術職員は教員・URA・事務職員と共に、大学における世界最先端の教育・研究推進を支える大きな柱のひとつを担っております。佐賀大学においても、様々な学部・センターにおいて、技術職員がひとりひとりの「技術」によって教育・研究を支えています。本イベントを通じて、技術職員の幅広い分野での活躍を知ってもらう機会になればと思います。
※URA(University Research Administrator)
研究活動の企画・運営・成果の発信まで、多種多様な業務に携わり大学全体の最適化を担う職種
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学総合分析実験センター
技術専門職員 新地 姉理華(しんち えりか)
TEL:0952-28-8896
E-mail:arces-staff@ml.cc.saga-u.ac.jp