SAGA U × SRU ~A curation of Slippery Rock University’s Artists (3 students) 佐賀大学に短期留学するスリッパリーロック大学の学生3名による美術展~

【概要】

佐賀大学とスリッパリーロック大学(SRU)は2012年提携以来、佐賀大学から170名以上をSRUに派遣、SRUからは100名を佐賀大学に派遣しており、10年以上、両学の交流の発展に努めています。今年は、5月16日から26日まで短期留学プログラムとして22名の学生及び2名の引率教員が佐賀に滞在し、佐賀の歴史文化を学び、佐賀大学生やホストファミリーと交流します。

この短期留学プログラムと同時に、佐賀大学にとって初の試みとして、SRUからの短期留学生による美術展を開催します。また今年の9月には佐賀大学生による美術展をSRU美術館で開催する予定です。

【アーティスト】
ダニエル・クーリー(4年生)

「神の描写」は、人間性を追及した昔の神話を描いた3枚の作品から成っています。昔の神話や神々の中から、人間性を強く持った神を3人選び、現代の視点で表現しています。ガイアは生命と自然のエネルギーを表し、その優雅な姿は生命の美と威厳の道しるべとなっています。マレディクトは、死と腐敗のエネルギーを表し、グロテスクで栄養失調のような姿は死と破壊が後に残す悲惨さを思い起こさせます。タイタンは、世界の闇と光の真のバランスを表し、取れた手は混乱の象徴で、冒涜された彫刻のようです。スリッパリーロック大学で学んだ芸術的手法、特にコントラポストの立ち姿を取り入れています。

ポーラ・オット(3年生)

「Depth of Mind_」は、人間の精神やその可能性について、世界的な哲学的思想を色濃く反映した作品です。私たちの思考や経験の在り方については何千年もの間議論されてきており、今なお、心という未知なる領域を探求し続けています。本作では、議論の的となる6_つのカテゴリーを通じて、人間精神の深層に迫ることを試みています。

ユリエル・ホール(2年生)

「もしも~だったら」は、アメリカの未確認生物と日本の妖怪を比較・探求した8枚の作品から成っています。作品では、コントラストを強調するために、明るい白を基調に暗い黒のインクを使っています。何時間も研究を重ねるうちに、アメリカの未確認生物と日本の妖怪が大変異なるものでありながら、同時に類似するものでもある事に気づきました。この作品を使った、友達と遊べる楽しいカードゲームも作っています。今回の作品に採用した妖怪も採用しなかった妖怪も、それぞれの能力や、その背後にある文化について学ぶことが楽しかったです。ホラーインクをベースにしたスタイルの作品ですが、伊藤潤二や藤沢ゆき、ショーン・コスなどからインスピレーションを受けています。これらの作品は単なる異文化の象徴ではなく、歴史や意味を理解し、さらには、自身が慣れ親しんだ文化以外と繋がる意思を表しています。私の作品により、文化にバランスをもたらし、他の多くの芸術家を刺激し、例え小さくても自身の傑作品を作るきっかけになってくれればと思います。

□開催日程 2025年5月16日(金) ~ 22日(木) 10:00~17:00
                        ※5月16日(金)16:00から、5月19日(月)休館
□会場   佐賀大学美術館 2F 小展示室及び歴史展示スペース
□主催   Slippery Rock University of Pennsylvania(スリッパリーロック大学)、
                          佐賀大学教養教育センター

【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学 国際交流推進センター准教授 ヴァンドゥーセン ブレンダン
                     E-mail:su3129@cc.saga-u.ac.jp
佐賀大学教養教育センター
                     TEL:0952-28-8815 E-mail:zengaku1@mail.admin.saga-u.ac.jp

 

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