肥前浜宿の重要伝統的建造物群保存地区20周年記念事業 佐賀大学主催展示会「鹿島の魅力と未来を拓く」を10月開催

国立大学法人佐賀大学(本部:佐賀市本庄、学長:野出孝一、以下「佐賀大学」)は、鹿島市肥前浜宿・旧乗田家住宅(鹿島市重要文化財)を主会場に、令和8年10月17日(土)〜10月31日(土)、「鹿島の魅力と未来を拓く ―肥前浜宿から広がる地域共創の実践知―」と題した展示会を開催しますので、お知らせします。
展示会の概要
本展示会は、肥前浜宿の重要伝統的建造物群保存地区20周年記念事業の関連事業として、鹿島市、NPO法人肥前浜宿とまちなみの会との共催で行うものです。肥前浜宿の町並みまちづくりに25年以上にわたって地元住民、鹿島市と佐賀大学が産官学で連携して推進してきた「自発のまちづくり」の歩みを振り返るとともに、佐賀大学が学部横断的に鹿島で展開してきた人口減少社会における実践的な地域共創の成果と展望を紹介し、来場者との対話やワークショップなどを通じて、未来に向けた意見の交流を行います。
なお、10月17日(土)8:45から、肥前浜宿20周年記念式典に先立って、佐賀県、文化庁、タイ・チェンマイなどから来賓を迎え、オープニングセレモニーを行います。また、10月21日(水)夕方、肥前浜宿・田雑商店にて、海外からの学生も交えて、地域共創フォーラムを行い、学生たちが鹿島で学んだことを発表し、意見交換を行います。(詳細後述)
【肥前浜宿とは】
佐賀県鹿島市の「浜中町八本木宿」と「浜庄津町浜金屋町」の2つの重要伝統的建造物(重伝建)群保存地区を有する地区。浜中町八本木宿は醸造町として初めての重伝建選定を受けたもので、酒蔵通りには、白壁土蔵造、洋風建築など、様々な建築様式の町家が並んでいます。浜庄津町は港町、浜金屋町は職人町として栄え、茅葺屋根の町家が立ち並ぶ景観は国内でも貴重なものとなっています。

肥前浜宿での本学の取り組みと海外への展開
肥前浜宿では、住民主体の合意形成と建築・防災制度の見直しを基盤に、空き家の活用や観光の振興を通じて、地域経済の活性化と持続可能なまちづくりに取り組んできました。佐賀大学は、その合意形成、制度設計とその運用、防災まちづくり、空き家再生、観光振興等の社会実装に継続的に寄与し、海外にも発信してきました。近年では、鹿島市と佐賀大学との連携協定を基盤に、鹿島の生態系(生物資源)や伝統文化(鹿島錦)といった地域資源の活用に加え、医療機関や大学との連携による地域医療・健康支援、学生を中心とした実践的教育が展開されています。
このように、鹿島では肥前浜宿を核として、暮らし・文化・環境・医療を一体的に結びつけ、産官学によって持続的な価値を創出する地域づくりが進められています。さらに、肥前浜宿発の地域共創は、チェンマイ(タイ)における歴史的市街地保全や低平地のまちづくりとの教育・研究の実践交流へと展開されています。地域共創の実践知が、異なる社会条件の中でも応用可能であることが示されつつあります。

【関連URL/写真出典元】
肥前浜宿水とまちなみの会:https://hamashuku.com/(前頁写真出典元)
鹿島市ホームページ:https://www.city.saga-kashima.lg.jp/main/324.html(本頁右上写真出典元)
鹿島酒蔵ツーリズム:https://sakagura-tourism.com/(本頁中段左写真出典元)
鹿島市公式観光サイト:https://saga-kashima-kankou.com/spot/1114(次頁写真出典元)
展示会の詳細
【期間】 令和8年10月17日(土)〜10月31日(土)(内容の一部は期間限定です)
【場所】 主会場:旧乗田家住宅(鹿島市古枝甲115)(内容の一部は別会場となります)
【内容】 [ ]内は、展示の担当教員 / 記載がない展示は、理工学部・三島伸雄研究室担当
A 肥前浜宿と自発のまちづくり
1.肥前浜宿の「自発のまちづくり」の発展経緯と現在
乗田家住宅、継場、呉竹酒造、肥前浜駅、富久千代酒造等を模型やVRで紹介
2. 旧山中医院の改修・活用プロジェクト
3. へた地ネットワークプロジェクト
残余空間を活かした地域活性化の提案
B 文化・景観・防災
4. 鹿島錦、サフラン染、虫こぶ糸ワークショップ
10月17日(土) 八宿公民館1階[芸術地域デザイン学部・石井美恵教授]
5. 夜間照明・夜間景観の未来
[理工学部・萬玉直子准教授]
6. VRで体験する地域防災:建物倒壊に対する避難学習
10月14日(水)~21日(水) 肥前浜宿継場
C 自然・医療・国際
7. 生物環境からみた地域資源とまちづくり
[農学部・徳田誠教授]
8. 地域の健康を守る医学
[医学部・鈴山耕平講師]
9. チェンマイとの国際連携:歴史的市街地保全と低平地のまちづくり研究紹介
[チェンマイ大学建築学部]
D. 来場者との対話や意見交流
10. ポストイットによる意見交流
期間中
11. 国際ワークショップ:鹿島の今と未来を描く
10月14日(水)〜21日(水)
12. 地域共創フォーラム(産学官による意見交換会)
10月21日(水)夕方 田雑商店予定

旧乗田家住宅
オープニングセレモニーの詳細
日 時: 令和8年10月17日(土)8:45〜9:20
場 所: 旧乗田家住宅(鹿島市古枝甲115)
内 容:
・主催者挨拶 [佐賀大学学長 野出孝一]
・来賓挨拶 [佐賀県知事 山口祥義氏 / 文化庁次長 小林万里子氏]
・テープカット
・展示者による展示物の概要説明
国際ワークショップ「鹿島の今と未来を描く」の詳細
日 時: 10月14日(水)〜21日(水)
場 所: 旧乗田家住宅(鹿島市古枝甲115)
内 容: 災害に強い歴史的町並みの保存活用に関する国際協働型設計研修
参加者:
・タイ(チェンマイ大学9名、カセサート大学9名)
・チュニジア(カルタージュ大学4名)
・日本 (佐賀大学 7名)
助 成: 国立研究開発法人 科学技術振興機構 さくらサイエンス(採択決定)、公益財団法人 金子財団 令和8年度助成(未定)
地域共創フォーラムの詳細
日 時: 令和8年10月21日(水)夕方
場 所: 田雑商店(鹿島市浜町1192)
内 容:
・展示「ポストイットによる意見交換」における意見集約結果の中間報告
・国際ワークショップ「大学生が描く浜の現在と未来のイメージ」の成果発表
・地域住民との意見交換
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学理工学部 教授 三島 伸雄
TEL:0952-28-8703
Mail:mishiman@cc.saga-u.ac.jp


