佐賀県民1740名から得られた新知見(The Kashima Scan Study)

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佐賀県民1740名から得られた新知見(The Kashima Scan Study)
:健常者の脳内血管周囲腔の分布パターンは、脳の高血圧性変化やアミロイドβ蛋白沈着性の変化を予見しうる

 

 我々医学部神経内科は、鹿島市の医療機関で行われている脳ドック受診者の協力のもと、2005年から2011年にかけて1740名のデータに基づいて、健常者と脳MRI上にみられる通常は症状を出さないとされる無症候性病変の医学的意義について検証し、種々の学術英文論文を発表してきた(The Kashima Scan Study)。今回その第6件目の課題として、脳内の細小血管周囲腔拡大の分布パターンを注目する事で高血圧性変化やアルツハイマー病に関連の深い脳アミロイド血管性変化に分類できることを発表した。これは現状のMRI技術によって将来のアルツハイマー病発症早期発見にも応用しうる可能性を示唆した。本研究は神経医学雑誌としても世界的に評価される米国神経学会誌 Neurologyのオンライン版として11月に出版され(別紙参照)、2014年12月2日号の雑誌版として本掲載される予定である。

 

  

 

 

 【お問い合わせ先】

   佐賀大学医学部附属病院 神経内科

    講師 藥師寺 祐介

 電話 0952-34-3524

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