宮良 明男 教授・仮屋 圭史 准教授が日本冷凍空調学会学術賞を受賞

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【概要】

佐賀大学理工学部機械工学部門の宮良 明男 教授・仮屋 圭史 准教授が,2019年に日本冷凍空調学会論文集にて発表した論文「Development and Validation of Tandem Capillary Tubes Method to Measure Viscosity of Fluids」により,学術賞を受賞しました。

 

【本文】

日本冷凍空調学会では,毎年の日本冷凍空調学会論文集に掲載される数十件の論文の中で,学術的及び工学的貢献が極めて高い論文3~5件に対して,学術賞を授与しています。

このたび,理工学部機械工学部門の宮良 明男 教授・仮屋 圭史 准教授が,2019年3月に日本冷凍空調学会論文集で発表した論文「Development and Validation of Tandem Capillary Tubes Method to Measure Viscosity of Fluids」により,学術賞を受賞しました。審査員からは「細管法による粘度測定の精度を高めるため,測定結果に大きな影響を及ぼす細管両端での流路拡大収縮の影響を相殺できるTandem Capillary Methodを考案し,その測定原理を詳細に解説するとともに,R134aを用いて測定の健全性を検証している。」と冷凍空調技術の発展に貢献する業績であると評価されています。

 

受賞論文:

Akio MIYARA, Md。 Jahangir Alam, Kotaro YAMAGUCHI, Keishi KARIYA:

Development and Validation of Tandem Capillary Tubes Method to Measure Viscosity of Fluids

日本冷凍空調学会論文集, 2019, 36巻, 1号, pp.1-6

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/tjsrae/36/1/_contents/-char/ja

 

※参考:日本冷凍空調学会のホームページ https://www.jsrae.or.jp/

 

 

   

 

*Tandem Capillary Method とは

細管法(Capillary Method)は,細管内に流体を流して出入口の圧力差から粘度を測定する方法であり,従来から知られている方法であるが,細管両端部での流路の拡大収縮による影響がある。Tandem Capillary Methodは,長さの異なる細管を2本直列に並べてそれぞれの圧力差を測定し,細管両端部での影響を相殺する方法で,佐賀大学で独自に考案された方法である。

 

*R134aとは

冷凍空調機を循環して熱を移動する媒体(冷媒)の一つであり,現在はカーエアコンや大型チラーなどに使用されている。なお,地球温暖化防止のため,将来的に製造が削減される冷媒である。

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

  佐賀大学理工学部総務

  電話 0952-28-8513

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