理工学専攻建築環境デザインコースの大学院生らが、日本建築学会の2020年度支部共通事業・日本建築学会設計競技で優秀賞を初受賞

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 理工学研究科理工学専攻建築環境デザインコース修士課程1年の土田昂滉さん、西田晃大さん、森本拓海さんが、2020年9月11日に、日本建築学会の2020年度支部共通事業・日本建築学会設計競技(課題:外との新しいつながりをもった住まい)で優秀賞を受賞しました。

 本賞の審査は、日本建築学会の各支部に応募された264作品の中から選ばれた支部入選64作品を対象に行われ、1次審査を突破した12作品について2次審査(プレゼンテーション審査)が行われ、最優秀賞1作品、優秀賞4作品が選出されました。佐賀大学で建築系のコースが立ち上げられて15年ですが、初の優秀賞受賞です。

 受賞した作品は、タイトル「拝啓、小さな隣人たちへ ―地域生態系の再解釈による新たな住まいの在り方-」で、佐賀市のクリーク沿いの街並みを対象に、その地域等の身近な自然空間とそこに住まうたくさんの小さな隣人(鳥類、魚類、昆虫類などの生物)たちの姿を丹念に浮き彫りにしつつ、地域生態系の再解釈による土木的・建築的操作を試み、その身近で小さな自然において地域を支えた彼らに寄り添うような、新たな住風景を伴う人々の生活空間を提案しました。それは、これまで独自の住コミュニティを形成するサイクルの一部を担っていた生態系が人々の住まいの裏側へと追いやられていることや、小さな隣人たちが姿を失いつつあることに対する批判が根底にあり、かつ、自然に対する丁寧な土木的・建築的対応に関する願いが込められた作品です。

 本作品は、修士課程の授業「建築環境デザイン特別演習II」において15名の学生が9チームに分かれて作成した中の一つです。本受賞は、全国で高い評価を得られた画期的な成果です。

 なお、2次審査は2020年9月8日に行われましたが、コロナ禍ということもあって、審査はオンラインで行われ、かつ表彰式は行われませんでした。

 

授与された表彰状

 

受賞者の記念撮影

 

受賞作品

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

  佐賀大学理工学部教授・三島伸雄 

  TEL:0952-28-8703   E-mail:mishiman(at) cc.saga-u.ac.jp

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