非常勤博士研究員DERBEL Mohamed Rami博士が 日本都市計画学会九州支部研究発表会(口頭発表セッション)最優秀賞受賞
非常勤博士研究員DERBEL Mohamed Rami博士が日本都市計画学会九州支部研究発表会最優秀賞を受賞しましたのでお知らせします。
【受賞者】
佐賀大学理工学部 非常勤博士研究員
DERBEL Mohamed Rami(デルベル・モハメド・ラミ)博士
【受賞した賞の名称】
公益社団法人日本都市計画学会九州支部研究発表会(口頭発表セッション)最優秀賞
【受賞先】
公益社団法人日本都市計画学会九州支部
【受賞した日】
令和3年4月10日
【受賞した研究の題目】
A study on the perception of urban heritage townscapes by deep learning computer vision methods
【受賞につながった研究内容】
深層学習を用いた歴史的町並み景観の画像認識に関する研究である。歴史的環境の「らしさ」とも呼ばれる定性的な評価基準については、これまでSD法を用いた人間の認知に基づいた研究が行われてきた。しかしながら、それは人によって異なり、統計的な処理をされているが、その曖昧さは否めない。DERBEL博士の研究は、そうした課題に対して機械学習による画像認識の可能性を明らかにしようと試みたものである。
佐賀県内にある重要伝統的建造物群保存地区で、道路拡幅がされないまま江戸期以降の景観が保存されている鹿島市肥前浜宿を研究モデル地として、建築の専門家の認知と比較しながら、機械学習の可能性について分析を行った。その結果、専門家による景観画像の評価に基づいた機械学習の可能性、歴史的町並みで景観画像数を増やすことができない地区における画像増幅操作による機械学習の向上、ヒートマップによる特徴量の抽出の可能性などを示すことができ、歴史的環境の定性的評価基準を機械学習の画像認識で探索していくための基礎的部分を構築することができた。
※科学研究費基盤研究B(課題番号19H02315、研究代表者:三島伸雄)で実施したものの一部である。
【本件に関する問い合わせ先】
理工学部 教授・三島伸雄
TEL 0952-28-8703
E-mail mishiman@cc.saga-u.ac.jp