佐賀大学外国人客員研究員が地域連携の国際共同研究で国際会議ベストプレゼンテーション賞を受賞!

以下のとおり受賞情報をお知らせいたします。

【受賞者】外国人客員研究員・Nattasit Srinurak(ナッタシット・スリーヌラク)氏

 

【受賞した賞の名称】ベストプレゼンテーション賞

 

【受賞先】 国際会議 CITIES 2021

 

【受賞した日】 2021年10月20日

 

【受賞した研究の題目】

安全な都市に向けた減災マネジメントとしての都市遺産:歴史的都市の減災マネジメントを向上させるための「伝統的建造物群保存地区」に着目した実践と政策の比較

Urban heritage as a key DRM for safer city: Comparing practical and policy focusing on ‘Denkenchiku’ ideology to enhance CBDRM in historic city.

 

【受賞につながった研究内容】

 タイ国で最初の世界遺産を目指すチェンマイ歴史地区の防災計画に向けた取り組みと、佐賀県鹿島市肥前浜宿の防災計画とを比較した。肥前浜宿は、準防火地域や建築基準法の緩和とその代替措置などの仕組みが整っている。それに対して、チェンマイは肥前浜宿と同様な低平地に位置して伝統的工法を用いた木造市街地であるが、タイの建築法規の中で防災に関する基準が十分でなく、かつ県レベルでの規制に従わなければならないため、災害対策としての取り組みが困難であることを明らかにした。

 

【その他PRしたい特記事項】

 国際会議CITIESは、インドネシアで第4位にランクされる大学Institut Teknologi Sepuluh Nopember (ITS)が主催する都市計画関連の国際会議で、今回は第15回目です。今回の研究発表者は30名で、その中の3名が受賞しました。

 Nattasit氏は、チェンマイ歴史地区の防災計画をテーマにして佐賀大学工学系研究科で博士号を取得して2017年9月に博士後期課程を修了後(主指導教員:三島伸雄教授)、チェンマイ大学社会科学研究所の講師として世界遺産を目指すチェンマイ歴史地区の研究チームに入り、特にアーバンデザイン的観点から災害危機管理計画に取り組んできました。その取り組みが高く評価され、JSPS(日本学術振興会)外国人特別研究員に採択され、2020年11月に佐賀大学外国人客員研究員として再来日して、三島教授との共同研究を継続しています。また、三島教授は、科学研究費国際共同研究加速化基金(B)に「世界遺産候補チェンマイ歴史地区における人的災害要因に対する危機管理分析基盤の構築」をテーマに採択され、チェンマイ大学との国際共同研究を継続しています。これは、初めての世界遺産選定を目指すタイ国に対する我が国の貢献としても意義深いものです。

 一方でNattasit氏は、再来日する以前の2018年度に、住友財団研究助成に「日本の伝統建造物群保存地区から学ぶ災害リスクの軽減」をテーマに採択され、三島教授が長年まちづくりに取り組んでいる佐賀県鹿島市肥前浜宿の防災計画との比較を行なってきました。今回は、その研究成果を発表したものです。

 

【教員活動DBのリンク先】

三島 伸雄

http://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.63515b470e598ff559c123490551be02.html

 

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

佐賀大学理工学部理工学科都市工学部門 教授・三島 伸雄

TEL:0952-28-8703

E-mail:mishiman@cc.saga-u.ac.jp

 

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