農学部 德本助教らの著書が農業農村工学会賞著作賞を受賞!

 佐賀大学農学部 德本 家康 助教らの著書「ドロえもん博士のワクワク教室『土ってふしぎ!?』〜放射性セシウムに対する土のはたらき〜」が農業農村工学会賞 著作賞を受賞しましたのでお知らせします。

 

【受賞者】

溝口勝, 加藤千尋, 坂井勝, 西脇淳子, 德本家康, 廣住豊一, 渡辺晋生

 

【受賞した賞の名称】

著作賞

 

【受賞先】

農業農村工学会

 

【受賞した日】

令和3年8月31日

 

【受賞した研究(著書)の題目】

ドロえもん博士のワクワク教室「土ってふしぎ!?」〜放射性セシウムに対する土のはたらき〜

 

【受賞につながった研究内容】

 2011 年 3 月、東日本大震災を引き金とする原発事故により福島県内の多くの地域が放射性セシウムで汚染されました。政府は一部地域を計画的避難地域に指定し、空間線量を下げるために宅地や農地の表土を除去する除染工事を実施しましたが、なぜこうした除染が必要なのかを一般の方々に理解してもらうのは難しい状況でした。こうした状況の中、2014年度のJST科学技術コミュニケーション推進事業で「復興農学による官民学連携協働ネットワークの構築と展開」が採択されたのを契機に、私たちは土壌物理学の知見に基づき、土粒子と放射性セシウムの吸着特性に着目した簡単な実験法を開発しました。そして、小学生が実験を通して土の性質と放射線の関係を理解できるような教育プログラムを考え、福島県の小学校や博物館で出前授業を3年間実施しました。

 本書は、出前授業で出会った保護者や小学校の先生の要望に応えて出版したものです。子供が楽しめる絵本であると同時に、放射線や放射能に不安を抱く保護者向けの解説本です。簡単な土壌物理実験や解説を通して、土の吸着特性と放射性セシウムの関係を正しく理解できるよう工夫されています。各章を仲間たちが放射線科学を勉強しながら分担執筆し、その内容を元漫画家志望の仲間が解りやすい絵で表現しています。

 2019年3月に日本語で出版した後、福島の現状を世界中の人々に知ってもらうために2020年には日本語・英語・中国語で電子書籍化し、世界中から購入できるようになっています。

 (受賞コメント(一部抜粋)「農業農村工学会誌 89巻12号、P. 72」)

 

【教員活動DBのリンク先】

德本 家康

https://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.768e43aa46190bbc.html

 

【本件に関する問い合わせ先】

佐賀大学農学部 生物資源科学科 食資源環境科学コース

助教 德本 家康

yasu@cc.saga-u.ac.jp

 

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