イリドイドの新しい代謝経路を発見

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【研究者】
代表者:石丸幹二
分担者や協力者:中山秀幸(佐賀県衛生薬業センター)、松尾洋介、田中隆(長崎大学薬学部)、西七海、古藤田信博(佐賀大学農学部)

【研究成果の概要】
オリーブの機能性成分として有名なoleuropeinは、イリドイド骨格が開裂したセコイリドイド骨格を有するポリフェノールです。今回、オリーブ果実から、セコイリドイド 骨格がさらに開裂した構造のolerikasideの単離、構造解析に成功しました。開裂型セコイリドイド配糖体が天然から確認、単離されたのは初めてであり、イリドイド生合成の新しい代謝経路を実証するものです。

【研究成果の公表媒体(論文や学会など)】
Journal of Asian Natural Products Research (available online 21 March 2022)
https://doi.org/10.1080/10286020.2021.2017898

【今後の展開】
Olerikasideを新たな指標成分に加えることで、イリドイドの生合成研究が促進されます。オリーブなどのoleuropeinを含む植物から、食品や化粧品素材として期待される新しい生理活性成分の発見につながります。

【その他PRしたい特記事項】
本研究は、佐賀大学農学部果樹園芸学分野所有のオリーブコレクションを実験材料とし、佐賀県衛生薬業センター、長崎大学薬学部との共同研究により行われました。

【教員活動DBのリンク先】
https://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.4da5f96c7f72c7b4.html

 

【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学農学部生物資源科学科 植物代謝解析学分野 石丸幹二
TEL:0952-28-8753
Email:kanji@cc.saga-u.ac.jp
研究室HP : http://phyto.ag.saga-u.ac.jp/index.html

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