第1回学生対抗九州観光ビジネスプランコンテストで,佐賀大学学生の2グループが,それぞれ優秀賞と審査員特別賞を受賞!

 第1回(2022)学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト(主催:一般社団法人九州観光機構,後援:九州運輸局・九州経済産業局・九州経済連合会)において,全20大学から最終応募のあった48チームのうち,佐賀大学から応募した2チームが上位10チームに選出され,令和4年12月11日(日),電気ビルみらいホール(福岡市)で行われた本戦に進出してプレゼンテーションした結果,見事に優秀賞と審査員特別賞を受賞しました。最優秀賞1点,優秀賞2点,審査員特別賞2点の中に佐賀大学が2チーム食い込んだ,素晴らしい成果です。各々のチームが取り組んだ内容は以下の通りです。
 優秀賞に輝いたのは,経済学部3年・丸山美陽さん,理工学部3年・山田啓介さん,同・永田栞菜さんの3名です。教養教育科目・地域創生学IIIで提案作業に取り組んでエントリーし,最終的には地域創生学IV(担当教員:理工学部・三島伸雄教授)の授業の一環で応募しました。提案内容は,「追尾式運搬ロボット車付き人力車サービス​KAMOZ」です。佐賀県嬉野市に新幹線新駅が整備・開業されましたが,温泉街まで徒歩では遠い中途半端な距離があり,かつ経路上に魅力的な観光スポットがないことを逆手に利用し,「伝統×最新技術」でそれ自体が観光になる輸送サービスを提案しました。伝統として利用したのは,「人力車」であり,最新技術は「追尾式運搬ロボット」です。追尾式運搬ロボットは,本学理工学部・佐藤和也研究室が実用に向けて開発した「収穫物搬送用自動追尾ロボット車」​の応用を目論んでいます。これに,嬉野温泉駅〜嬉野みゆき公園〜田園〜温泉街といった新たな専用ルートを設置することで警察許可が必要な自動運転車利用の問題解決を図り,かつ,ドローンによる撮影等のオプションサービスを加え,外国人観光客等にクールジャパンを実感させるとともに,若者と地域の結びつきを高めること,その資金計画や体制等も提案しました。地方観光の課題である交通にチャレンジしたことが高く評価されました。
 審査員特別賞に輝いたチームは,芸術地域デザイン学部・山口夕妃子教授のゼミメンバーの工藤依沙さん,大渕彩永さん,清水玲奈さん,安部美羽音さん,白石琴美さんの5名です。提案内容は「カケラカケルツアー」です。2016年に日本遺産に認定された肥前やきもの圏(唐津,伊万里,武雄,嬉野,有田,佐世保,平戸,波佐見の8つ地域)をカケラ(陶片)集めてつくるブレスレットという通行証を用い,地域の特色を,見て・聞いて・触れて・味わって,全身で体験することにって地域の魅力に気づいてもらえるツアーです。「カケル」には,それぞれの地域を結ぶ架け橋になるという意味の「架ける」,​ツアーを駆け抜けるという意味の「駆ける」,​各地の歴史・文化が掛け合わさる「掛ける」の意味があります。 このツアーはカケラを集めて,世界にひとつの自分だけのブレスレットをつくるという大きな魅力付きのものです。

 20大学48チーム中,表彰された5チームの中に本学より2チームが入ったことは,非常に誇らしい結果であり,また、各々、嬉野市と理工学部、武雄市と芸術地域デザイン学部との連携協定に基づき取り組む内容でした。ここに,表彰された学生たちの栄誉を讃えたいと思います。


優秀賞:左から,経済学部・丸山美陽さん,JAL九州支社長,理工学部・永田栞菜さん,同・山田啓介さん


審査員特別賞:左から,芸術地域デザイン学部・大渕彩永さん,清水玲奈さん,白石琴美さん、安部美羽音さん


佐賀大学2チーム集合写真

 

【本件に関する問い合わせ先】
 理工学部・教授 三島伸雄(0952-28-8703,mishiman@cc.saga-u.ac.jp)
 芸術地域デザイン学部・教授 山口夕妃子(0952-28-8458,yuki@cc.saga-u.acjp)

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