佐賀大学と貴州省貴州民族大学(中華人民共和国)と 大学間学術交流協定・学生交流覚書を締結

 佐賀大学は、12月19日に本学を主会場として、貴州省貴州民族大学(中華人民共和国)と両大学の研究及び教育の活性化を図ること等を目的に、学術・学生交流協定・覚書の締結に係る調印式等をオンラインで行いました。

 貴州省と佐賀県とは、2012年に「友好交流に関わる覚書」を交わしており、貴州民族大学から同県へ派遣された研究者と本学の経済学部との研究者との交流がきっかけとなり学術交流協定へと発展しました。

 調印式では、貴州民族大学から、王林学長を始め、今後の学術交流推進に関わる関係者が参加し、本学からは、兒玉浩明学長を始め、研究者交流を推進してきた経済学部の本学教員を始めとする関係者が参加し、今後の双方向の研究者や学生等の交流発展を確認しました。

 調印式後、来賓を招いた国際交流会を実施し、中華人民共和国駐福岡総領事館の辛穎副領事(教育担当)より、締結を契機に両大学の連携で学生等の交流を推進し、優位性を相互補填しながら両大学が発展することの期待が述べられました。その後、在重慶日本国総領事館の大熊雅昭首席領事より、11月17日にタイにおいて行われた岸田総理と習近平国家主席の間での日中首脳会談において、建設的かつ安定的な日中関係を加速することで一致したことや、今後、両国間において教育、人的往来、特に未来を担う青年の交流が最も重要であることなど、両大学への今後の交流発展の期待が述べられました。また、佐賀県の井崎国際課長より、佐賀県と貴州省との友好交流締結を機に、山口佐賀県知事の相互訪問を経て、両地域における唯一無二の関係を築き上げており、この協定締結を機に来賓として出席した西九州大学関係者や佐賀地区日中友好協会の関係者に対しても、佐賀地域における国際交流の深化への期待が述べられました。来賓の最後に、貴州省の人民対外友好交流協会の盧瀟滢処長より、両大学の協定締結は、コロナ禍での両地域での相互支援等を経て難関を克服し、日中間の地方交流の友好を促進してきた重要な成果でもあるとも述べられました。

 さらに、その後、経済学部主催による両大学の研究者や学生による日中の経済等をテーマにしたセミナーを開催し、今後、日中の研究者間で、中小企業の経営者の高齢化等、社会課題の解決につながる共同研究に向けた定期的な研究会を開催することで一致し、また両大学の学生の高い関心事である就職等に関する意見交換等が活発に行われ、有意義なセミナーとなりました。

 本年は、日中国交正常化50周年の節目の年にあたり、日中両大学の学術交流の促進による新しい世代の友好、相互理解の促進も期待されることから、本学としては、国際交流の意義をより一層地域社会に広めることで、キャンパス内に留まらない多文化共生社会の実現に向けて取り組み、持続可能な国際社会の実現に寄与することが期待されます。

 


王林学長(左)と兒玉学長(右)

 


貴州省貴州民族大学の出席者(左)

 

   
     中華人民共和国駐福岡総領事館の辛副領事             在重慶日本国総領事館大森首席領事     

 

       
   佐賀県地域交流部 井崎国際課長              貴州省人民対外友好交流協会 盧瀟滢処長

 


本学と貴州民族大学の学生同士の意見交換の様子

 

【本件に関するお問い合わせ先】
 佐賀大学学術研究部研究推進課国際企画室
 TEL 0952-28-8166

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