オンライン版飲酒日記プログラムを開発し効果検証、実用化へ

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【研究成果の概要】
 多量飲酒者のうち、実際にその治療を受けている者はごくわずかであり、その原因の一つとして治療・相談を行っている医療機関や相談機関が少ないことが挙げられます。
 このような問題を解決するために、佐賀大学医学部精神医学講座に研究生として在籍していた角南隆史は門司晃教授の指導のもと、オンラインで飲酒に関する目標(休肝日は週●日とする、など)を立てて日々の飲酒量を記録し、その飲酒量に応じたフィードバックを行うことのできるプログラム(SNAPPY-DOCプログラム※)を開発しました。
 ※Sensible and Natural Alcoholism Prevention Program for You: Diary On Computer  
  <プログラムのURL> https://snappydoc.udb.jp/

 そして国内の6つの職域において多量飲酒者100名を対象に効果検証研究を行い、その結果をJournal of Occupational Health誌に掲載しました。
Sunami T, So R, Ishii H, Sadashima E, Ueno T, Yuzuriha T, Monji A. A randomized controlled trial of the web-based drinking diary program for problem drinking in multi workplace settings. J Occup Health. 2022 Jan;64(1):e12312. doi: 10.1002/1348-9585.12312.

【今後の展開】
 このたびSNAPPY-DOCプログラムが、キリンビバレッジ株式会社が展開する企業の健康経営トータル支援サービス「KIRIN naturals」のコンテンツとして新たに採用されることになりました。詳細は下記のニュースリリースをご覧ください。多量飲酒者への介入が社会の中で広がることを切に願うばかりです。
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2023/0208_01.html

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学医学部 精神医学講座
 e7654@edu.cc.saga-u.ac.jp

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