藤井 康隆 准教授の著書「中国江南六朝の考古学研究」が中国で翻訳出版されました

PRESS_RELEASE

 芸術地域デザイン学部 藤井 康隆 准教授の著書「中国江南六朝の考古学研究」(六一書房)の中国語版が中国の江蘇人民出版社より刊行されました。
 藤井 准教授は、魏晋南北朝時代の中国南方社会「六朝」を考古学によって研究する「六朝考古学」において日本を代表する研究者です。藤井 准教授の原著「中国江南六朝の考古学研究」は2014年12月に出版されました。また、魏晋南北朝時代は日本の古墳時代と併行する時代であることから、日本考古学の研究者からも重要な研究成果として利用されています。
 このたび同書は、六朝考古学の中心拠点である南京大学の張 学鋒 教授(京都大学 博士)と、南京師範大学の劉 可維 副教授(九州大学 博士)によって中国語に翻訳され、日本の六一書房の協力・許諾を得て、「中国江南六朝考古学研究」のタイトルで2023年5月に中国の江蘇人民出版社から出版されました。
 また、刊行にあたって、2023年5月25日に南京大学の胡 阿祥 教授と、訳者である張 学鋒 教授・劉 可維副教授による出版記念トークイベント『「中国江南六朝考古学研究」新書分享会』が六朝博物館(南京市)で開催され、多数の来聴者が詰めかけました。藤井 准教授の著書は、考古学によって六朝文化に全く新しい視点と研究方法や見解をもたらす最新の研究成果として高く評価されました。
 日本人研究者による中国考古学の著書が中国で翻訳出版された例はまだ少ないため、研究成果の学術的意義と、藤井 准教授が多年にわたり築いてきた南京大学との交流が評価された快挙といえます。また、中国語版の刊行後は、研究者だけでなく考古学や歴史学に関心を寄せる中国の一般読者からも購読され、好評を博しています。

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学芸術地域デザイン学部
 准教授 藤井 康隆
 E-mail:fujiiyas@cc.saga-u.ac.jp

戻る

TOP