【子どもたちに“不治の病 1型糖尿病”を発症させない「ワクチン」開発研究】ふるさと納税を財源に佐賀大学への研究助成

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 佐賀大学では、全国の1型糖尿病患者・家族を支援する認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク(井上龍夫理事長、本部は佐賀市)様より、1型糖尿病根絶(=予防+根治+治療)を目指す研究に対して、昨年度に引き続き研究助成の支援をいただくこととなりました。
 1型糖尿病患者・家族が中心となって運営する日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで143件、7億3,736万円(本研究助成を含む)の研究費助成を行っておられます。
 当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの同法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。
 このたび、新たに本学へ2,000万円の研究助成が行われます。佐賀大学への助成は、6年連続で7件目となり累計で9,220万円となります。
 つきましては、その贈呈式を下記のとおり実施いたします。

 

〇日時  令和5年8月23日(水)11時00分~

〇場所  佐賀大学大会議室(佐賀大学本庄キャンパス:法人本部棟2階)

〇助成研究の概要
 研究代表者:永淵正法(佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授)
 助 成 金:2,000万円

 ウイルスによる糖尿病は、コクサッキーB群ウイルスが原因であると考えられていますが、その証明が困難なため予防ワクチンの開発は進んでいません。
 我々は、ウイルスに対する防御機能に必要なインターフェロンの刺激を伝える Tyrosinekinase2(TYK2)遺伝子がマウスとヒトに共通するウイルス糖尿病の感受性遺伝子であることを世界に先駆けて報告しました。最近、マウスがヒトのウイルスに対して感染しやすくなるように、その受容体を膵β細胞にもつ特別な遺伝子改変マウスを生み出すことに成功し、日本、米国への特許申請を行っています。現在、この研究成果を基礎として、糖尿病の原因ウイルスを、科学的根拠を持って、鋭敏に見つけることにより予防ワクチン開発に繋げるべく懸命に研究に取り組んでいます。

 

【お問い合わせ先】
 医学部総務課長 南里 明 TEL0952-34-3311

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