史料集『文化文政期の佐賀藩財政(1)』の刊行について

 

 このたび佐賀大学地域学歴史文化研究センターでは、史料集『文化文政期の佐賀藩財政(1)』を刊行しました。
 藩政改革が進められたといわれる佐賀藩10代藩主鍋島直正の時代に対し、直正の父である9代藩主斉直の時代は財政難に苦しみ、多額の借金を直正の代に遺してしまったとされています。しかし斉直の治世について、一次史料を用いた研究は必ずしも十分ではありません。本書では、斉直期の佐賀藩財政の実態を明らかにするため、公益財団法人鍋島報效会所蔵「御意請」から、財政関係記事を抄録しています。たとえば米価の低迷や、直正と将軍家斉の娘・盛姫との婚儀にかかる費用など、当時の佐賀藩財政を苦しめた要因を知ることができる史料です。

 

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学地域学歴史文化研究センター
 電話:0952-28-8378
 E-mail:chirebun@ml.cc.saga-u.ac.jp

戻る

TOP