カリコム諸国の若手外交官等が佐賀大学海洋エネルギー研究所(IOES)久米島サテライトを視察

 3月24日から26日にかけて、カリブ共同体(カリコム)*加盟国の若手外交官ら13か国の14名が、外務省が実施しているJuntos!!プログラムの招へいの一環で、沖縄県久米島町にある、本学の海洋エネルギー研究所(IOES)久米島サテライトを視察されました。同研究所の概要について説明を受けるとともに、同施設で取水した海洋深層水を利用した農業・水産業・製造業の施設等を見学されました。
 本学では、2030年までの目標の1つに、「持続可能な社会の実現と地域社会における安全・安心、豊かで質の高い生活の実現に向けて、研究者の育成を進め、知の資産を創出するとともに、地域社会の発展に寄与する研究とイノベーションの創出を強力に推進する」ことを掲げており、この目標の実現に向けて、2014年に久米島町の沖縄県海洋深層水研究所の敷地内に海洋エネルギーセンターのサテライトを設置しました。そして、共同利用・共同研究拠点である同施設を核として、産官学協力のもとによる持続可能な社会システムの開発プロジェクト「久米島モデル」を推進し、海洋深層水を利活用したエネルギー自給・産業振興・雇用創出を図る自立型コミュニティを目指す研究を行っています。
 一行の久米島サテライト視察にあたっては、久米島町役場や(一社)国際海洋資源エネルギー利活用推進コンソーシアムの全面的な協力のもと行われ、視察後、桃原久米島町長と玉城久米島町議会議長を表敬訪問しました。
 本視察を通じて、日・カリブ地域の相互交流の促進や本学として、今後、カリブ海地域との積極的な交流が期待されます。

*カリブ共同体(カリコム:CARICOM)
 域内の経済統合、外交政策の調整、保健医療・教育等に関する機能的協力の促進を目的とした地域機関。以下の14か国1地域が加盟。
加盟国はアンティグア・バーブーダ、ガイアナ、グレナダ、ジャマイカ、スリナム、セントクリストファー・ネービス、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ドミニカ国、トリニダード・トバゴ、ハイチ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、英領モンセラットで構成。順番は外務省HPによるもの。

 


沖縄県海洋深層水研究所にて
カリコムご一行と前列左から三島副学長、豊田理事、池上海洋エネルギー研究所所長


海洋温度差発電(OTEC)施設について説明する池上海洋エネルギー研究所所長

 
     佐賀大学海洋エネルギー研究所・久米島サテライトにて        海洋温度差発電施設(OTEC)にて撮影


海洋深層水研究所施設を見学するカリコムご一行と中心右側三島副学長、豊田理事


ロート・F・沖縄から海洋深層水の活用について説明を受けるカリコムご一行


カリコムご一行と久米島町役場のみなさん


カリコムご一行、佐賀大学と
前列右より中村久米島町副町長、桃原久米島町町長、玉城久米島町議会議長、富永久米島町議会副議長


久米島町役場にて、カリコムご一行による表敬訪問の様子


町長表敬にて。デイビットカリコム事務局員(左)と桃原久米島町長(右)

 

【本件に関するお問い合わせ先】
 佐賀大学学術研究部研究推進課国際企画室
 TEL 0952-28-8166

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