農学部講師が「キクイモの生産・消費拡大」で園芸振興奨励賞。 佐賀県内からは初受賞。九州からは30年ぶり4人目。

【受賞者】
 農学部附属アグリ創生教育研究センター 講師 松本雄一

【受賞した賞の名称】
 第49回 園芸振興奨励賞

【受賞先】
 公益財団法人 園芸振興松島財団

【受賞した日】
 令和6年3月19日

【受賞した研究の題目】
 キクイモの栽培・加工技術の確立と福岡県築上町の産地化への貢献

【受賞につながった研究内容】
 キクイモは血糖値の上昇抑制や整腸作用などの効果から機能性野菜として利用が期待されています。しかしながら、消費者の認知度が低いことや、栽培・加工技術が確立していないことなど、生産・普及を進める上で多くの課題がありました。

 受賞者はこれらの課題を解決するための研究を重ね、さらに、佐賀県や福岡県内の産地において技術の普及を進めました。消費者向けのイベントや企業向けの講演など認知度向上に向けた取り組みも多数行い、その結果として生産・消費量が急拡大することとなりました。

 現在、福岡県は日本一の生産面積を誇るキクイモ産地に発展し、開発商品も多数販売されています。産地の振興だけでなく消費者の健康増進効果も期待されており、多方面に大きな貢献を果たしました。

【公益財団法人園芸振興松島財団 振興奨励賞について】
 園芸振興松島財団は、青果物の生産から流通経営にいたる調査、研究、技術開発及びその普及に対する助成、奨励、表彰等の事業を行うことにより、学術の振興と、国民の希求する青果物の安定供給を図り、明るい豊かな社会の形成に寄与することを目的とした財団です。

 園芸振興奨励賞は、わが国における青果物の生産、流通および消費に関する開発・普及などの活動で、これまでに社会的成果を上げたもの、ないし今後期待されるものに授与されます。

【その他PRしたい特記事項】
 昭和50年の第1回から今回までの受賞者は、自治体職員や生産団体、流通・食品関連事業者、大学教員など多岐に渡りますが、佐賀県内からの受賞者はおらず、今回が県内初の受賞となります。

 九州各県ではこれまで以下3名が受賞しており、今回は30年ぶり4人目の受賞です。

 「博多万能ねぎ産地の確立」 福岡県朝倉町農協・徳永朝幸氏(第10回・S59)
 「日田梨産地の確立」    大分県日田市農協・横尾龍助氏(第16回・H2)
 「熊本みかん産地の確立」  熊本県熊本市農協・西山勇毅氏(第19回・H5)

【教員活動DBのリンク先】
 https://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.d5cec20d28026e0a.html

 

  

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学農学部
 附属アグリ創生教育研究センター唐津キャンパス(唐津市松南町152-1)
 講師 松本雄一
 E-mail:yumatsu@cc.saga-u.ac.jp
 TEL:0955-77-4484

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