理工学部化学部門教員と大学院生らが教育支援センター「くすの実」で理科実験教室を実施して20年目

【概要】
 2024年5月17日(金)に、不登校支援機関の教育支援センター「くすの実」にて理工学部 長田 聡史 教授と先進健康科学研究科(理工系)の大学院生らが本年度最初の理科実験教室を実施しました。この理科実験教室は2005年度に兒玉 浩明 現佐賀大学長が開始して以来、今年度で20年目となります。

【本文】
 理科実験教室支援活動は、佐賀市教育委員会の不登校支援機関である教育支援センター「くすの実」の要請により、実験を通じて子どもたちに理科への興味を持たせ、就学意欲を芽生えさせることを目的としています。大学が不登校支援機関に対して行う理科実験教室は全国でも数少ない活動で、2005年度に当時の工学系研究科 兒玉 浩明 教授(現佐賀大学長)が始めて以来、現在まで継続し、今年度で20年目となります。本活動には、これまでに数多くの大学生、大学院生がボランティアとして参加しています。
 2024年5月17日(金)に先進健康科学研究科(理工系)の大学院生が理工学部化学部門 長田 聡史 教授とともに、「おもしろスライムを作ろう」と題して、今年度最初の理科実験教室を行いました。
 毎年初回は子どもたちに人気のスライムを題材として実験の端緒としています。通常のスライムを作成する以外にもシェービングフォームを混ぜた感触の異なるスライムも作りました。子どもたちは、通常のスライムの作成での薬品の比率を変えて、硬めや柔らかめのスライムを作るのに工夫をしていました。オリジナルスライムの出来栄えを互いに比較し、歓声をあげていました。単に感触を楽しむだけでなく造形にも工夫している子どももおり、ボランティアの学生と「くすの実」の指導員の先生たちはその挑戦に感嘆していました。最後にスライムは液体と固体の中間に位置するゲルであり、高分子が水を閉じ込めることで柔らかい素材となっていることを科学的に説明しました。この理科実験教室は今回を含め、5月から7月、9月から11月の第3金曜日に開催予定です。

 
「理科実験教室」の様子

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学理工学部総務
 電話 0952-28-8513

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