ウィーン工科大学と大学間学術交流協定を締結
【概要】
理工学部教授 三島 伸雄 副学長(国際担当)は、2024年9月18日(水)、ウィーン工科大学との大学間の学術交流協定調印式に学長代理として参加し、ウィーン工科大学教授Peter Ertl研究・革新・国際担当副学長と調印を行いました。九州では初めてのウィーン工科大学との学術交流協定校です。調印後、特に地方の魅力や課題を通じた今後の教育研究交流に関して歓談が行われました。
【本文】
佐賀大学は、2024年9月18日(水)、ウィーン工科大学との大学間の学術交流協定を締結しました。調印式には、理工学部教授・三島 伸雄 副学長(国際担当)が学長代理として参加し、ウィーン工科大学教授Peter Ertl研究・革新・国際担当副学長と調印を行った後、今後の教育研究交流に関して歓談が行われました。
本学とウィーン工科大学との関係は、三島教授が1990年に日本からの最初の正式交換留学生(オーストリア政府奨学生)として派遣され、さらに1998年に佐賀大学理工学部講師の時に文部科学省在外研究員として派遣されたことに端を発します。それ以来、ウィーン工科大学建築プラニング学部と理工学部都市工学部門との交流覚書に基づき、教育・研究交流を継続してきました。特に、ウィーン工科大学の学生や教員を日本に招待し、三島教授が研究フィールドとしている佐賀県鹿島市肥前浜宿の伝統的町並みでのワークショップなどに受け入れたり、佐賀大学学生をウィーン工科大学でのワークショップに派遣したりしてきました。ウィーン工科大学から来日した学生のうち2名が肥前浜宿の伝統的建物を題材にした修士号を取得するなど、顕著な成果を上げています。最近では、ウィーン工科大学で機械工学を学んでいた学生1名が大使館推薦国費留学生として今年10月に理工学研究科に入学します。この度、これらのことがウィーン工科大学でも高く評価され、九州では初めてのウィーン工科大学との学術交流協定校になりました。
調印式では、Peter Ertl副学長(イノベーション・研究・国際担当、専門Bio Science)の他、同大学日本オーストリア科学交流センター長Iris Mach上級講師ならびに同Thomas Rief上級講師に歓迎され、相互に挨拶を交わし、来年度の学生派遣・受入などを含めた意見交換が行われ、最後に佐賀大学からの記念品が贈呈されました。
ウィーン工科大学は、工学系大学ではありますが、化学、知能情報、ライフサイエンス、リージョナルプラニング、経済工学など幅広く教育研究活動を行っています。佐賀大学においては、理工学部はもちろんのこと、芸術地域デザイン学部や経済学部なども含めて、地方大学としての魅力を活かした継続的な交流が期待されます。
調印の様子 調印された協定書 調印後の握手
左からThomas Rief JASEC上級講師、三島伸雄副学長、Iris Mach JASECセンター長、Peter Ertl副学長
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学理工学部総務
電話 0952-28-8513