医学部・上村診療教授-アサヒシューズ(株)の足に優しい靴に関する共同研究成果が令和6年度九州地方発明表彰・福岡県発明協会会長賞を受賞
【受賞者】
佐賀大学医学部附属病院 形成外科 診療教授 上村哲司
アサヒシューズ株式会社 執行役員 兼 商品開発部 部長 塚本裕二 氏
アサヒシューズ株式会社 商品デザイン課 課長 岡 謙祐 氏
アサヒシューズ株式会社 技術部 技術課 技術G EX 江西 浩一郎 氏
【受賞した賞の名称】
令和6年度九州地方発明表彰・福岡県発明協会会長賞
【受賞先】
公益社団法人 発明協会
【受賞した日】
2024年11月1日(金)※同協会HP上の公表日
2024年11月15日(金)※表彰式の開催日
【受賞した研究の題目】
特許第7062234「靴底」
【受賞につながった研究内容】
本研究は健常者だけでなく、軽度の糖尿病のため足病変で足のケアが求められる人を対象にした足に優しい靴の実現を目指して、本学医学部形成外科・上村研究室とアサヒシューズ社の産学医共同開発により進められました。足の負担を軽減するための工夫の中で、本発明は靴底に配置された特殊な棒状の構造(モーションガイドスロープ)により、少ない足の負担で正しい歩き方である「あおり歩行」を促進させることを可能としました。開発にあたっては、靴を試作し、履いた人をカメラで撮影する動作解析や、足裏にかかる圧力の分布などを専用の機器を用いて測定し、正しい歩き方がなされていることや足の負担が軽減されていることを、科学的に確認しました。
【その他PRしたい特記事項】
本研究を通じて開発された足に優しい工夫を様々に施したウォーキングシューズは「アサヒフットケア®」として、令和2年9月に発売され、累計12万足が売れるヒット商品となっております。糖尿病による足病変リスクをケアされたい方だけでなく、長時間立ち仕事が続く病院スタッフの皆さんにも病院単位でご愛用頂いております。来年にはデザインをリニューアルして、足への負担がさらに少なく、また、靴底の耐滑性や耐久性が向上します。
【教員活動DBのリンク先】
https://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.595756284e26814d.html
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学医学部形成外科
診療教授 上村哲司
0952-34-2460(形成外科代表)
写真① 授賞式の様子(令和6年11月15日(金) 於 レンブラントホテル大分)
写真② 今回の受賞者(左からアサヒシューズ:岡様、塚本様、江西様、医学部:上村診療教授)