世界初の海洋温度差発電プラントを利用した「久米島モデル」など国際研究成果を常設展示する「国際展示ルーム」を開設

 本学は、本庄キャンパス・産学交流プラザ1階に国際展示ルームを開設し、3月27日(木)に開所式と講演会を開催しました。この国際展示ルームは、国内外からの来賓を迎える応接間であり、「佐賀」から生み出した日本や世界に誇れる研究を広く地域の皆様のご理解を高めていただき、地域の国際化を牽引する知的拠点です。開所式には、文部科学省、佐賀県、伊万里市、嬉野市、沖縄県久米島町、マレーシア工科大学の関係者が出席しました。国際展示ルームには、佐賀大学の国際交流を示す世界唯一の、佐賀を中心とする壁面世界地図を常設展示し、海洋温度差発電(OTEC)の仕組みの理解促進に向けた装置、発電に利用した海洋深層水の複合利用によって生み出された商品、研究成果や国際交流状況紹介パネルなどが展示されています。

 開所式では、はじめに兒玉浩明学長から挨拶が行われ、まず、出席者への感謝の意が伝えられました。そして、展示ルームが佐賀大学の魅力を広く伝える場となり、地域社会や国際社会との連携をさらに深める拠点となることへの期待が述べられました。続いて文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課熊谷果奈子課長補佐より、国際展示ルーム開設にかかるご祝辞をいただきました。次に、豊田一彦理事(研究・社会連携担当)から、国際展示ルームの趣旨と概要について説明が行われました。その後、世界地図の除幕式とテープカットが行われ、日本を中心とする地図をロビンソン図法で作成し、国連基準に則って国・地域名を記し、佐賀大学と海外との交流を表現した壁一面の佐賀を中心とした特別な世界地図が公開されると大きな拍手が上がりました。最後に海洋エネルギー研究所池上康之所長より、海洋温度差発電について模型を用いて説明が行われました。

 開所式に伴う講演会では、教養教育2号館で『「佐賀大学の知の世界展開と地域振興」~海洋再生可能エネルギーの挑戦~』をテーマとした講演が行われました。はじめに三島伸雄副学長(国際担当)より「佐賀大学の国際戦略と将来展望」について、続いて池上康之所長より「SAGAモデルによる海洋エネルギー研究所の知の世界展開」より講演が行われ、本学の教職員、一般市民を含む大勢の方が出席しました。

 本学では今後、国際展示ルームが佐賀大学の魅力を広く伝える場となり、地域社会や国際社会との連携をさらに深める拠点となることを期待しています。

 


テープカットの様子


池上康之所長によるminiOTECを用いた海洋温度差発電の説明


講演会の様子

 

【本件に関するお問い合わせ】
 佐賀大学学術研究部研究推進課国際企画室
 TEL 0952-28-8203

戻る

TOP