シンポジウム「化粧とウェルビーイング」 ― 佐賀から発信するコスメティックサイエンスと心の融合― を開催しました
令和7年9月29日(金)、佐賀大学ウェルビーイング創造センター主催シンポジウム「化粧とウェルビーイング」を開催しました。
本シンポジウムは、佐賀県およびジャパン・コスメティックセンター(JCC)の後援のもと、化粧とウェルビーイングの関係に注目し、以下の3つの観点からその可能性を探ることを目的としています。
① 働く人のウェルビーイング
② 化粧がもたらすウェルビーイング
③ ウェルビーイングを高めるための効果的な化粧品活用法
当日は、Microsoft AI&イノベーションセンターSAGAを会場に、対面とオンラインを合わせて100名以上の方々にご参加いただきました。
はじめに、佐賀大学の西郡理事より開会のご挨拶がありました。西郡理事からは、佐賀県及びJCCへ感謝の言葉に加え、佐賀県が推進する「コスメティック構想」や、佐賀大学が令和8年度に設置予定の「コスメティックスサイエンス学環」について紹介がありました。次に、本シンポジウムの企画・運営を担当したウェルビーイング創造センターの小林准教授より、ウェルビーイングの概念や、本テーマ「化粧とウェルビーイング」に注目した背景について説明がありました。
基調講演では、東北大学の阿部恒之教授より「化粧行動によるウェルビーイングへの効果」と題し、化粧行動が人の心や社会的関係にどのような影響を与えるのかについて、豊富な研究成果に基づくご講演をいただきました。また、佐賀大学の徳留嘉寛教授からは、「エビデンスに基づく、効果的な化粧の在り方」について、日々の研究活動を通じて得られた知見をもとに、実践的かつ示唆に富んだご講演があり、参加者の関心を集めました。
続くパネルディスカッションでは、両講演で示された心理学的・社会的な視点を踏まえ、事前に寄せられた質問への回答を交えながら、活発な意見交換が行われました。会場からも多くの質問が寄せられ、テーマへの関心の高さがうかがえました。
シンポジウム終了後には、参加者同士の交流を深める名刺交換会も実施され、分野を越えたつながりが生まれる有意義な時間となりました。
今後も佐賀大学ウェルビーイング創造センターでは、地域と連携した教育・研究活動を通じて、ウェルビーイングの向上に寄与する取り組みを進めてまいります。
東北大学 阿部恒之教授 基調講演の様子
佐賀大学 徳留嘉寛教授 基調講演の様子
パネルディスカッションの様子
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学ウェルビーイング創造センターリカレント教育部門
TEL:0952-28-8334
Email:kouza@mail.admin.saga-u.ac.jp