平成17年度佐賀大学大学院10月期入学式告辞
ただいま、副学長、研究科長、理事、関係職員のご参列をいただき、22名の10月期大学院の入学を許可いたしました。
入学された皆さんは、これから佐賀大学の大学院博士前期課程(修士課程)あるいは博士後期課程で、教育機関が提供できる最高の教育を受けることになります。さらに皆さんは、母国を離れ、異国の人たちに囲まれた国際的環境の中で、高度な知識、技術を修得する好機に恵まれた数少ない若者です。皆さんは、入学した感激と感動を忘れることなく、高い志を堅持して、自ら望むものを得られるよう学問に励んでください。
昨年、国立大学が法人化されて、新しい佐賀大学は四つの目標を掲げています。学生中心の大学、地域と連帯する大学、国際化を推進する大学、研究教育拠点を形成する大学、の四つです。とくに、佐賀大学は、大学の国際化に向けて一層の努力をしているところです。
佐賀大学の国際化の目指すところは、「教育研究の国際的共有」にあります。世界各地域、国々の大学で行われている研究成果、教育プログラムを全ての人々の共有とすること、研究者・教育者を互いに共有すること、学生・後継者を互いに共有することです。いま大学の間で国際的に締結されている「デュアルディグリープログラム」はその魁であるとの予感を覚えます。
入学された諸外国の皆さん、是非、佐賀大学の国際化の考えを理解していただくようお願いします。さらに、皆さんには、日本の言葉、言葉が表現する日本人のこころ、こころが創り上げた日本の文化、歴史、伝統に新たな発見を見出していただきたいと願っています。日本の佐賀で、佐賀大学で、皆さんの目的を達成されることを期待してお祝いの言葉といたします。