平成26年度佐賀大学9月期学位授与式式辞
ただいま、博士、修士及び学士の学位を授与された皆さん、佐賀大学を代表してお祝いを申し上げます。特に母国を離れ、大学院で学ばれた皆さんは、言葉や習慣の異なった困難な環境の中で研鑽され、見事学位を取得されたことに敬意を表します。また、直接研究を指導された教員をはじめご支援いただきました理事、各学部長・研究科長、また本日ご臨席の全ての教職員と関係者の皆様に心よりの感謝と御礼を申し上げます。
皆さん佐賀での日々はどうでしたでしょうか。皆さんが学ばれている間に本学は昨年統合10周年を迎え、正門の整備が終わり美術館も無事開館しました。また医学部附属病院の再整備をはじめ、大規模なキャンパス整備も進んでいます。さらに2年後には佐賀県立有田窯業大学校の統合も併せて現在の文化教育学部を改組し、新たに2学部を創設する計画があり着々と準備を進めています。佐賀大学は「地域と共に未来に向けて発展し続ける大学」を目指して、これから着実に歩み続けます。
本日それぞれの学位を授与された皆さんは、佐賀大学で学び切磋琢磨したことを礎として、これからも生涯にわたって学ぶ姿勢を忘れずに精進されることをお願いします。また、皆さんが身につけた専門知識だけでなく、高い教養と見識をさらに涵養し、社会の一員として、あるいはリーダーとして絶えず自らの人間力というものを磨いていかれることを期待しています。
平成23年にベトナムのハノイから始めた海外でのホームカミングデーは、第2回が一昨年8月上海近郊の杭州、第3回が昨年韓国ソウルで行われ、計48名の佐賀大学留学経験者の皆さんに集まっていただきました。将来、皆さんの国で佐賀大学のホームカミングデーが開催されるときには、ぜひ校友の交流の場として参加して頂くようお願い申し上げます。
最後に、佐賀大学で学んだことを誇りと糧として、皆さんがこれまで培ってきた知識や技能を生かして、世界と地域社会のために貢献していただくことを重ねてお願いして、学位記授与の式辞とさせていただきます。本日は本当におめでとうございました。
平成26年9月24日 国立大学法人佐賀大学長 佛淵 孝夫