佐賀大学医学部が文科省事業に2件同時採択 地域医療を担う総合診療医育成モデルを全国へ発信

佐賀大学医学部は、2026年度文部科学省「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(大学を中核とした地域における総合的な診療能力を有する医師の養成事業)」において、申請した2件の事業が採択されました。全国57件の応募の中から12件が採択され、佐賀大学医学部だけがメニューA、メニューBの両方で採択されました。
全ての医師が専門領域の能力の土台として総合的診療能力を有することは、高齢化・人口減に向かう今後の医療供給体制において不可欠のことです。佐賀大学は国立大学で初めて総合診療部を設置した大学であり、総合的診療能力養成のための教育開発に努めてきました。本事業を通じて、地域医療を担う総合的診療能力育成モデルを全国へ発信してまいります。
〇 採択事業の概要
・メニューA(伴走・教員育成支援)
「大学総合診療拠点形成リーダー育成・伴走支援事業〜大学総合診療拠点形成の方法論化を通じた地域総合診療構想の構築〜」
佐賀大学が、大学総合診療拠点の形成・強化を構想する他大学に対し、総合診療リーダー育成のための実地研修(短期 2 週間・中期 6か月・長期 12 か月)、オンライン研修及び大学訪問・FD 開催等の伴走支援を行う事業です。参加大学では、佐賀大学で総合診療拠点形成・運営の実践を体験し、自大学の課題分析に基づくアクションプランを策定・実装します。
【期待される効果】
佐賀大学は、事業を通じて大学における総合診療拠点形成の促進・阻害要因を集積・分析し、他大学が応用可能な方法論を構築することによって、全国の拠点形成・連携のハブとなります。
また、佐賀県をフィールドとして地域医療構想における総合診療の役割と必要な能力を整序した「地域総合診療構想(佐賀モデル)」を形成します。
・メニューB(強化・拡充支援)
「総合的診療能力教育課程の実装モデル〜大学病院実習を補完・発展させる佐賀大学 LIC〜」
総合的診療能力養成に必要な症候や医行為を、高い水準で経験した大学病院診療参加型臨床実習を経て、地域総合診療センター(1 週)、基幹型関連病院(4 週)及び中小病院・診療所(8週)における計13週の長期・継続型地域医療実習(LIC)を一体的に実施するプログラムです。
地域総合診療センターでは、総合診療専門医及び専攻医との屋根瓦教育を通じて、総合診療医の役割やキャリア形成を学びます。地域医療機関での実習では、患者との継続的関わりの機会を繰り返し持ち、大学病院では経験が困難な症候や医行為、医療上の意思決定に参加経験を補完することによって、大学で修得した診療能力の基本を、地域医療現場のニーズに応え得る実務能力へと転化します。
【期待される効果】
本事業を通じて、総合的診療能力を実務レベルで修得するための、大学病院実習と長期・継続型地域医療実習との包括的臨床実習モデルを確立します。また、教育効果の検証結果や教育コンテンツを広く発信し、医学部教育における総合的診療能力養成モデルの普及を推進します。
〇 文部科学省発表概要
事 業 名:ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(大学を中核とした地域における総合的な診療能力を有する医師の
養成事業)
事業期間:令和8年度から最大3年間
補助金額:A3(伴走・教員育成支援)10,000千円程度
B2(強化・拡充支援)7,500千円程度
応募件数:57件
採択件数:12件
【本件に関する問い合わせ先】
小田 康友(事業推進責任者)
佐賀大学医学部副医学部長、地域医療科学教育研究センター長・教授
TEL:0952-34-2247、oday@cc.saga-u.ac.jp


