2024年度佐賀大学公開講座「みんなの大学」受講者募集

【概要】
 火曜クラスはハイブリッド、水曜と木曜クラスは対面とし、時間は2校目の10:30~12:00、教室は経済学部アクティブラーニング室(経済学部3号館1階)。講義内容は経済学部教員を中心としたもので、5~12月(8,9月は休み)までの20回、講義と実地研修等があります(詳細は別紙資料を参照ください)。
 特徴としては、(1)ほぼ社会経済に関する講義であること、(2)2回だけ「多文化共生」について、食と介護の点から市民団体にオンラインで講義をしてもらう、(3)90分の時間配分は、60~70分を講義、残りをワークショップや意見交換等とし、積極的な参加を促す、(4)学生交流を意識した3クラス合同企画を3回計画しています。特に「留学生の日本語スピーチコンテスト」と「国際交流実習報告」は、留学生からと日本人学生から異文化体験について話を聞くことができ、双方向の相互理解を深める機会になります。
 (1)と(3)は、日本や世界の現状や課題を知り、意見交換で様々な考えを聞き深く理解するきっかけになること、(2)と(4)で地域の国際化を身近に感じてもらうことを目指しています。

 

〇活動の目的
 2008年度から始まった地域の生涯学習としての本講座は、年間を通して大学教員中心の講義や実地研修による高い専門性があること、佐賀大学キャンパスに定期的に通うことで、大学アレルギーが薄れ、若い学生と触れ合い、大学に親しみを持ち知的刺激を受けて本講座以外の活動にも参加できることが、受講動機に強い影響を与えていると思われます。受講者による口コミ宣伝のおかげで、2013年度には月・水・木の3クラス(計180名)になりました。コロナで2020~2022年度はオンラインのみの開催となり受講者は30名に激減しましたが、70~90代の高齢者にとっては、社会的話題となった「オンライン受講」の経験の機会となりました。また、新規受講者として本学同窓会や佐賀県国際課の協力で卒業生や海外の佐賀県人会にも情報発信をし、福岡県、兵庫県、埼玉県などの県外やカナダ、ボリビアという海外からも数名ではありますが受講者を得ることができ、学び合う友人の幅が広がりました。

 平日の午前中開催のため、地域の高齢者を対象にした生涯学習となっています。コロナ禍によるオンラインのみの実施を経験し、主催者からみた受講動機と考えられる①定期的に専門的な知識を学ぶこと、②大学キャンパスで受講することによって知的刺激を受けること、③学びあう友人を作り、会話を楽しむこと、の順は、受講者にとっては③②①であることが明確に分かりました。
 しかし、地方大学の役割としては①②③の順を意識しつつ、人生経験が豊富な受講者の満足度向上のため、❶定期的な講座の中で、社会的経済的に話題になっている専門的な考えや言葉について学ぶこと、❷大学キャンパスで学生の行動や考えに触れて、知的刺激を受けること、❸ワークショップや演習などを通じて、学びあう友人を作り、会話を楽しむこと、に重点をおきながら地域の活性化、大学の活性化につながるよう、受講者と大学の双方向に影響を与えることを活動の目的にしています。

 

〇期待される成果
 多くが高齢者である受講者が、上記❶❷❸から日常生活や社会生活の活性化につながることが期待できます。また、彼らは長い人生経験から豊富な背景知識をもっており、講義の理解度も高く、自分の考えを積極的に発言することができるなどの学習意欲が高いため、大学の様々な取組みに影響を与えてくれることも期待できます。
 学生に彼らの学習態度をみせることができれば、学生の学習意欲にもつながるのではないかと想像します。また、教員にとっては、実践的な様々な意見等を知ることで、研究テーマや視点の異なる考え方の発見につながることがこれまでもあり、学生への教育にもつながると考えられます。
 本講座は、受講者・教員・学生の3者が影響し合い、それぞれの知的刺激を高め、生活の質の向上につながることが期待できます。

▼画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。

講義予定表はこちら

佐賀大学全学教育機構生涯学習センターホームページ
https://www.oge.saga-u.ac.jp/ceportal/

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学経済学部社会課題研究センター 池田智子
 電話:0952-28-8474
 Eメール:ikedas@cc.saga-u.ac.jp

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