3大学合同で西九州地域の女子中高生に理系進路支援を行います ~「継続・育成型 STEAMガールズ in SAGA・SASEBO」発足~

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 様々な分野での女性の社会進出が期待されている中で、理系分野での女性の活躍が世界的に見て少ないことが、我が国の課題になっています。女性の理系研究者やエンジニア、技術者が少ないのは、周囲の女子の進学動向、親の意向、ロールモデルの不在など、女子中高生の進路選択に係る環境が影響していると考えられ、女子中高生や周りの保護者・教員の方が女子中高生の理系進路選択について理解を深め、後押しをする環境の醸成が必要です。

 こうした傾向が続く中、文科省の組織である「国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)」は、女子中高生を対象に、女性研究者らとの交流や実験教室などを行う大学を、年間300万円を上限に2年間支援する事業を行っています(「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」)

 本学では、2018年度に本事業に採択され、佐賀県・福岡県の女子中高生を対象に、理系学部の大学教員による専門講義や実験体験会、理系女子大学生や大学院生、女性エンジニアとの交流会等を行い、2年間で1155名(女子中高生)、157名(教員・保護者)と、多くの方にご参加いただきました。

 これらの取り組みを発展的に継続していくために、今年度佐賀大学では、西九州大学(健康栄養学部、リハビリテーション学部)、長崎国際大学(健康管理学部、薬学部)と連携し、「継続・育成型 STEAMガールズ in SAGA・SASEBO」を立ち上げました。STEAMとは、S:Science、T:Technology、E:Engineering、A:Art、M:Mathematicを頭文字にした、理数系分野を中核とした教科横断的な学びのことです。大学間が連携して理系女子支援を行う例は珍しく、これらの計画はJSTに高く評価され、先述の「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」に2期連続で採択されました。

 具体的には、理系女子大学生・大学院生との交流や企業見学、キャリア講義など理系選択や勉強を意識させずに気軽に参加できる取組や大学教員による講義や実験体験会といった普段の学びを深める取組など、対象に応じて適したプログラムを行っていきます。

 

 佐賀大学では、本事業を西九州地域の女子中高生が理系選択を行う動機付けの1つとなるだけではなく、大学が行う次世代教育プログラムの1つとして成長させていきたいと考えています。

 

 

 

 

記者会見および合同会議の様子

https://rikejo.oedi.saga-u.ac.jp/rikejyo20200629/

 

 

 

 

【本件に関するお問い合わせ先】

  佐賀大学ダイバーシティ推進室

  電話 0952-28-8393

 

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