医療実習用バーチャルトレーニング 「ナップ:診察」を看護教育に導入 ~ コロナ禍における学生の教育機会を拡充します ~ No.2
イマクリエイト社と京都大学の共同開発、「ナップ」を活用した医療実習用バーチャルトレーニングを看護学校向けに無償提供するプログラムに応募し、2021年2月佐賀大学医学部看護学科に看護教育のための副教材として導入します。
参考プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000034298.html
■取組みの背景
2020年からの新型コロナウイルス感染拡大により、大学では対面授業が従来の形では実施しづらくなり、教育方法の転換を余儀なくされています。そのような現状の中で、教員からの働きかけによる学びに加えて、学生にも個人での学びが必要とされており、新たな学習方法の検討が必要となりました。
その中で看護学科の看護技術・アセスメントの講義や演習は、従来リアルで実施してきましたが、コロナ禍においてはリアルでの学びができませんでした。
そこで、VRを活用して学生が学びやすい環境を創出して学びを止めないことを目指して取り組むこととなりました。
■取組みの概要
「ナップ:診療」ソフトの導入により、学生は看護現場における看護技術演習・アセスメント・実習やその予習・復習を非対面・非接触で、学生がVRを活用して自分の時間の中でより学びやすくなり、コロナ禍でも授業を継続させるとともに反復学習効果も上がることが期待されます。新型コロナ禍による学生への教育のためにVRデバイス「Oculus Quest 2」62台を令和2年度佐賀大学教育改善支援経費により導入しており、全台に「ナップ:診察」を組み込み、2021年4月より、医学部看護学科の看護技術演習・アセスメント・実習等で行う予定です。
■導入ソフトと提供元
「ナップ:診察」イマクリエイト社(日本)と京都大学大学院医学研究科が共同開発したVRトレーニングツール。
VRに人体の3DデータをXR(※)として3D空間で表示し、3Dデータと教員の動き、音声を記録・再生することで教育コンテンツを作成し、実際の医療現場に立つ医師の動きをバーチャル空間に表示して、体験者(学生)は体を動かしながら腹部触診・胸部聴診・膝蓋腱反射の医療技術をバーチャルトレーニングできるようになります。
医師の動きを可視化
仮想の患者を相手にした診察
「ナップ」を活用した医療実習のバーチャルトレーニングの紹介動画
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学医学部看護学科 教授 鈴木智惠子
TEL 0952-34-2555