史料集『長崎警備と佐賀藩』の刊行について

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 佐賀藩は福岡藩とともに貿易都市長崎の警備を担当し、そのことが幕末諸改革の背景としてありました。地域学歴史文化研究センターでは佐賀藩による長崎警備の実態を明らかにするため、2018年3月に史料集『阿蘭陀使節船渡来』(1844年、オランダ軍艦パレンバン号が長崎に入港した際の記録)を刊行しました。今回は長崎警備関係史料集の第2弾として、『長崎警備と佐賀藩』を刊行しました。

 本書には、「寛文十三年 エケレス船来着之時日記」と「弘化三年午六月 フランス国之船三艘渡来ニ付て之一通」を収録しました。前者は1673年、イギリス船が通商を求めて長崎へ来航した際の記録です。このとき幕府はイギリスとの通商拒否を正式決定したとして有名な事件で、このときの佐賀藩の対応が記されています。後者は1846年にフランス船が長崎に接近した際の記録で、藩主鍋島直正を中心に長崎警備の強化を進めていたこの時期、佐賀藩がどのような危機対応を行ったかが判明します。地域学歴史文化研究センターでは、今後も佐賀藩に関する史料集を刊行する予定です。

 

 

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

  佐賀大学地域学歴史文化研究センター 

  電話0952-28-8378

  E-mail chirebun(at)ml.cc.saga-u.ac.jp

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