先進健康科学研究科の学生が日本XAFS研究会国際学会発表奨励賞を受賞

【受賞者】
　佐賀大学大学院先進健康科学研究科　修士課程２年　丸岡　早紀（まるおか　さき）

【受賞した賞の名称】
　日本XAFS研究会 国際学会発表奨励賞

【受賞先と研究発表国際学会】
　日本XAFS研究会
　18th International Conference on X-Ray Absorption Fine Structure 2022 (Sydney)

【受賞した日】
　2022年５月１３日

【受賞研究の発表日、発表形式】
　2022年７月１２日、オンライン口頭発表

【受賞した研究の題目】
　EXAFS study of cold-adapted family II dinuclear metal inorganic pyrophosphatase suggests a unique catalytic mechanism

著者：丸岡早紀1、馬込栄輔２、瀬戸山寛之2、河本正秀２、堀谷正樹３、渡邉啓一３，４
1佐賀大学大学院先進健康科学研究科、2佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター、3佐賀大学農学部、４九州栄養福祉大学

【受賞につながった研究内容】
　南極産好冷細菌が作る低温適応無機ピロホスファターゼは、ピロリン酸をリン酸に加水分解する酵素で、活性中心に2価金属イオンを持つ金属酵素ですが、その触媒解反応機構は長年に渡り謎を残したままでした。受賞者らは、広域X線吸収微細構造（EXAFS）解析により、加水分解反応前後における活性中心の微細構造解析に初めて成功し、ユニークな触媒反応機構を解き明かしました。

【その他PRしたい特記事項】
　このEXAFS解析法は、九州シンクトロン光研究センターとの連携により実現できたものです。今後、他の金属タンパク質の解析や有機金属触媒の開発などにも応用可能で、純粋科学に加えて、地域産業の発展にも寄与することが期待されます。
下記７月２８日のプレスリリースもご参照ください。
https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2022072826723

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

【本件に関する問い合わせ先】
　佐賀大学名誉教授、農学部招へい教授
　渡邉　啓一
　E-mail：watakei@cc.saga-u.ac.jp

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