産学官連携でDX!!DXの取組が従業員と組織風土等に与える影響を実証研究しまとめました

PRESS_RELEASE

【概要】
 佐賀大学経済学部羽石研究室(教授 羽石寛志)の学生グループ(経済学部4年生、青木裕大、白井竜海、林愛里)は、産学官連携でのDX(デジタルトランスフォーメーション)の実証研究を実施し調査結果をまとめました。
 本研究は昨年に引き続き卒業研究として、佐賀県の実施する中小企業にDXの取組を普及させることを目的とした、「佐賀県中小企業DXフラッグシップモデル創出事業」に、令和3年度に採択されデジタルを活用し倉庫業務、配送管理業務を中心に省人化・脱属人化・効率化に取り組み、対象業務に要する時間を約51%(1,080万円/年 相当)削減することに成功し、業務の生産性を大きく向上させた合同会社KITSラインのDX化を継続的に調査した研究です。
 今回DXが従業員と組織風土等に与える影響の調査結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。

■調査結果の概要
・DXの取組により業務効率が「良くなった」「少し良くなった」と回答した従業員の割合が100%(2022年度)に達した
・個人属性診断において、自己成長意欲を示す数値が2021年度に比べ2022年度は約27%上昇し、自己信頼感と意欲が充実し、健康で
 前向きな従業員が増加した
・組織風土診断において、伝統性因子(※)の数値が2021年度に比べ2022年度は約16%上昇し、無用な圧迫感がなく、やりがいを
 もって活発に行動できる組織風土である傾向が強まった(※伝統性因子とは「得点が低いほど伝統的で封建的ともいえる組織の体質を示し、権威
 的な指導中心型の組織で、組織構成員の参加度の低い閉じた組織心理的特徴を表している。」)


<個人属性診断の結果>

 

【本件に関するお問い合わせ先】
 ○調査結果及び論文について
  佐賀大学経済学部経営学科 教授 羽石 hhiro@cc.saga-u.ac.jp

 ○佐賀県中小企業DXフラッグシップモデル創出事業について
  佐賀県産業労働部産業政策課 小柳、木原 0952-25-7182(内線:2122)
                      sangyouseisaku@pref.saga.lg.jp

 ○合同会社KITSラインのDXの取組について
  合同会社KITSライン SCM本部 本部長 前田 050-5526-7182

戻る

TOP