経済学部専門科目「国際交流実習(中国)」 中国・貴州省および貴州民族大学で実施されました

 佐賀大学経済学部の専門科目「国際交流実習(中国)」は、令和6年3月1日から3月8日まで中国・貴州省および貴州民族大学で実施しました。
 貴州省は中国の西南地域に位置し、近年、地理的条件と少数民族の村落が数多く存在するなどの無形文化遺産を生かし、観光産業やビッグデータ産業を発展させることによって、高い経済成長率を維持しています。貴州省と佐賀県とは、2012年に「友好交流に関わる覚書」を交わしており、貴州民族大学から佐賀県へ派遣された何放准教授と本学の経済学部研究者との交流がきっかけとなり、学生オンライン交流などを経て学術交流協定へと発展しました。
 今回の研修は佐賀大学から貴州省および貴州民族大学への初の学生派遣であり、その目的は地域経済活性化、日中経済の関係および異文化についての考察・理解です。主な研修内容は以下のとおりです。

 

 ●3月3日(日):苗族(貴州省において人口が一番多い少数民族)の最大村落である西江千戸苗寨の見学、
          研究会参加(テーマ:伝統文化継承と観光開発の両立問題)

 ●3月4日(月):久安古茶園および貴茶集団久安支社の見学、茶道の歴史と日中茶道相違についての座談会参加

 ●3月5日(火):貴州民族大学キャンパス見学、学生交流

 ●3月6日(水):国家ビッグデータ総合試験区展示センターおよび科恩データ先進技術研究院見学
         (NTTデータ・貴州省政府・中国科学研究院の三者合同設置された研究所)

 ●3月7日(木):謙行映画会社見学(ドラゴンボールやコナンなどの日本アニメ制作に携わった会社)、
          すき屋花渓店見学・座談会(すき屋の中国での市場戦略や社員研修制度などについて)

 

 研修後、参加学生たちは、マスコミや周りの情報に惑わされず自分の目で見る、肌で感じることの大切さを痛感した、日本と中国とのそれぞれの良さを認識できた、研修で得られた知見を佐賀県の経済発展に活かしたいなどの感想を述べています。
 佐賀県庁国際課、貴州省外事弁、貴州民族大学および訪問先企業による多大なご支援・ご協力のもと、実現できた今回の国際交流実習はとても有意義なものとなりました。このような実習による日中交流における新しい世代の友好、相互理解の促進が期待されるのみならず、国際交流の意義をより一層地域社会に広め、多文化共生社会の実現に寄与することが期待されます。

 

○研修中の様子

 
      苗族の民族衣装体験           研究会(伝統文化継承と観光開発の両立問題

  
茶道座談会(左:久安古茶支社社長 右:佐賀大学の学生)

  
学生交流発表(左:佐賀大学の学生 右:貴州民族大学の学生)


貴陽国家ビッグデータ総合試験区展示センター見学

  
     すき屋見学               謙行映画会社見学


空港で貴州民族大学学生とのお別れ

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学経済学部総務
 電話:0952-28-8413

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