『佐賀大学メールマガジン第33号』“学長からのメッセージ”
佐賀大学憲章と総合企画室の設置について
佐賀大学長 長谷川 照
先日、佐賀大学憲章(本年3月15日制定)のお披露目と総合企画室(5月1日発足)の紹介について記者会見をしましたので会見の概要を報告します。
今年度で佐賀大学は法人化後3年目を迎えます。私は年頭の挨拶でソフト・ランディングの期間は終わり、本年度は佐賀大学の改革元年であると申しました。佐賀大学憲章は、佐賀大学のミッションを明らかにし、社会に宣言するものです。文部科学省から独立したのですから、佐賀大学の「建学の精神」を定めたと言っても良いでしょう。法人化によって大学はどう変わろうとしているのか。統合時の学長の挨拶に、5学部長の語るそれぞれの学部の将来像に、統合後の広報誌「かちがらす」に寄せられた役職員の大学への期待に、本学の将来像が散見される機会が増えてきました。本年は、佐賀大学の将来を考え、まとめる時期に至ったと考えます。
佐賀大学は他の国立大学とどこが異なるのか、将来どのような大学でありたいと願っているのか。一年間の役職員の審議を経て制定された佐賀大学憲章は、その前文で「佐賀大学は、これまでに培った文、教、経、理、医、工、農等の諸分野にわたる教育研究を礎にし、豊かな自然溢れる風土や諸国との交流を通して育んできた独自の文化や伝統を背景に、地域と共に未来に向けて発展し続ける大学を目指す。」と宣言しました。
総合企画室は、佐賀の歴史・文化を通じて蓄えられてきた「知」を教育研究の創造の活力として、21世紀の国際社会を先導する佐賀大学の将来構想と、構想を実現するための財政的方策を検討・提案する役割を担うものです。この企画室は、大学憲章の制定とともに改革元年に相応しい組織です。
佐賀大学の学内外の皆さん、佐賀大学憲章をお読みください。本学のホ-ムペ-ジに全文が掲載されています。そしてこの建学の精神に基づいて皆さんの描く佐賀大学の将来像を、総合企画室までお届け下さい。